宝塚市向月町16

大堀川は、江戸時代には有馬街道、西宮街道、京伏見街道が交差する宿場町として栄えた『小浜宿』を囲むように流れる川で、「花のみち」という散歩コースがあり、春には桜・秋には紅葉を楽しめます。
阪急・JR「宝塚」より阪神バス「小浜」下車、徒歩約2分。『宝塚第一病院』の前にコインパーキングがあるので、車でも気軽に行ける場所にあります。

ここの桜の木は背が低めで、花を近い位置で観ることができます。水の流れが穏やかな小川で、タイミングが良ければエサを求めて泳ぐ水鳥の姿も。
そしてこの公園を通り抜け、小浜宿の方へ歩き階段を上ると…

首地蔵:宝塚市小浜5-1-3
首から上だけのお地蔵さまが二体。すごい存在感ですよね。
実際の大きさは、お首だけで1メートル30センチ、耳だけで60センチもあります。
その云われは、大昔、小浜がまだ浜辺だった頃に打ち上げられた説や、伊丹のお殿様の夢枕にお告げがあり、持病の頭痛を治してもらったお礼にお地蔵さまをお祀りした説など様々。
不思議なのは、このお地蔵さまの前には屋根があるのに、お地蔵さま自体は雨ざらしなこと。案内板によると、土地の人々がお堂を建てて安置しようとしたところ、大工が立て続けに病にかかったため「きっとお家に入るのをお嫌いになっているのでしょう」と雨ざらしのままお祀りすることになったとか。
左側の黒いお地蔵さまは昭和52年に造られたもので、右側のお地蔵さまは1500年頃には「首から上の病気にご利益がある」と参拝されていたもの。近頃では「頭がよくなる」と、受験生がお参りに訪れているそうです。ここの枝垂桜も見事ですよ。

そしてさらに東へ50mほど坂を上がると『小浜小学校』が見えてきて、その北側に『小浜宿の南門跡地』があります。

ここの桜は背がとても高く、見上げると桜の空。訪れた時はまだ散り頃ではなく風もなかったのですが、桜の花や花びらがハラハラと。よく見るとスズメとメジロが、桜の花の蜜を食べようと突つく姿がありました。
桜の季節になると、何度でも足を運びたくなるおすすめのスポットです。