伊丹市昆虫館
『伊丹市昆虫館』は、1990年に伊丹市市政施行50周年を記念して開館し博物館で、『昆陽池公園』の北東角にあります。
電車の場合はJR宝塚線「伊丹駅」、もしくは阪急伊丹線「伊丹駅」から伊丹市営バスに乗り換え、「松ヶ丘」「玉田団地」バス停で下車。車の場合は、公園西側の『昆陽池公園駐車場』が利用できます。

入館すると、昆虫の世界を10倍に拡大したジオラマが広がり、その奥に実物の200倍の大きさ、巨大ミツバチがお出迎え。ボタンを押してミツバチの頭を左右に動かすことができ、モニターにはミツバチの目に内蔵されたカメラの映像が映し出されるので、ミツバチ気分を味わえます。
■チョウ温室

広さ約600平米、高さ15mの半球状のガラス温室に、14種類ほどのチョウが約1000匹、一年中放されています。温室内は18度以上に保たれ、熱帯・亜熱帯の植物が茂った緩やかな坂道を2階出口まで登っていくので、厚着をしているとちょっと汗ばむ感じです。
温室に入った途端、チョウ達があちこち自由に舞う姿に子供はもちろん大人も夢中。色鮮やかな花に止まって蜜を吸う姿や葉の陰で休憩する様子など、間近で観察できます。

この日はタイミングよく、その日にサナギからかえったチョウを温室に放す『平日限定・放蝶体験』に参加できました。しばらく指に止まってパタパタした後、ひらひら~
館内には、身近な昆虫から世界の珍しい昆虫までを集めた標本展示や企画展示、サナギ観察コーナー、図書コーナーなど見どころがたくさん。虫好きなお子さんやパパは時間が経つのを忘れてしまうのでは…。
昆虫館を出た後は、野鳥観察を。

昆陽池は、「冬の渡り鳥の飛来地」として有名で、この日も双眼鏡を構えて野鳥観察を楽しむ方がたくさんいました。池の周りを散歩するだけでも静かな時間が流れ、心が洗われる感じがします。
そして、この池の中には、日本列島の形をした野鳥の島が。

この島は、50年程前(1972年)に『昆陽池公園』を野鳥保全を目的とした総合公園に整備した時に作られた島で、北海道から九州までは直線で約300メートルほどの距離。なぜ日本列島の形かというと、伊丹空港の離陸コースの真下にあるので、機内から見下ろした時に伊丹市のランドマークになるように…とデザインされたそうです。地上からだと細長い島があるな…ぐらいな感じですが、伊丹空港から飛び立つ時は、ぜひこの日本列島を探してみてくださいね。